チョークレバー取り付け(GSX400S)




2016.1.31
このカタナには以前ヨシムラTMR-MJNキャブレターを取り付けていたので、チョークレバーを使用してなかったんです。

カタナのチョークレバー(チョークダイヤル)って、よく取り付け部分が割れて落っこちる不具合があるんですよね。

中心部の爪があるんだけど、これが経年変化して折れてしまうんです。爪と爪の間に隙間があるからよけに割れやすくなるんです。この間にプラ板などでもいいので詰め物をすれば割れは起こりにくいとは思うのですが、 いつかは折れると思うけどね。

 






だから、ヨシムラTMR-MJNキャブレターからノーマルキャブレターに戻した時、チョークワイヤーを取り付けずにタイラップ(インシュロック)でとりあえず引っ張れるように仮対策のみでずーっと使ってました。 黒のタイラップを使えば目立たなくてよかったかもしれないけど....

ちょっとみすぼらしいので、今回はもう少しスマートにしてみます。








このカタナにはノーマルのチョークレバー以外にも別のレバーがあるんですが、使えないんです。
これは、カワサキ系の左スイッチボックスを使用しているので、ついでに付いて来たんです。最近のバイクの左スイッチにはチョークレバーが無いんですよね。インジェクションだから。
今回は付いてて良かった!!って、感じです。








レバーの反対側のケーブルがダメダメなんで、今まで使っていなかったんです。
タイコ部分に合すとケーブルが余るし、ケーブルに合わせるとタイコ部分が長すぎるんです。まあ、当たり前か!!
結局は、このタイコ部分を短くすればいいんですよ。問題を解決するのは結構簡単な事でした?????

 







と、ケーブルの取り回しにもイマイチな個所が。カタナノーマルのチョークケーブルは、鉄のパイプでキャブの取り付け部分から強制的に90度曲げてあるんです。
このケーブルには、先っぽになんの金具も付いていないから、ケーブル全体で曲げを付けて前方に持っていく必要が。
まあ、この程度の問題は気にしなければ問題にはならないかもね!!








ケーブルのタイコ部分を短くするのに、タイコが約27mm長いです。








ケーブルの出口からタイコ部分までが22mmならOKです。ちなみに、この状態でワイヤーケーブルの長さは50mmありました。
この2つのデータでなんとかなるでしょう!!








netで調べればタイコの作り方はいっぱい出てきますので、それを参考にしてと。
まず、タイコ部分を測定して、真鍮の丸棒を買ってきます。
タイコはφ6mmに長さ6mmです。なので、φ6mmの真鍮の棒を探しましたが、1mものしかなかったので仕方なく購入です。結構高いんですよ!!
6mmしか使わないのに、1mもいらないような。将来って考えても、やっぱり1mは多いぞ!!








真鍮棒を6mmにカットしますが、パイプカッターでイケると思っていたのですが、無理みたいでした。
結局ユミノコでカットします。切った後はやすりで綺麗にしましょう!!








これに真ん中あたりに1.5mm〜1.6mmの穴を開けます。ケーブルが通れば良い穴ですよ。
なんちゃってボール盤(通常のドリルをセットすればボール盤になる信頼性には欠けるものです)で、穴を開けます。








左の写真はドリルの歯を入れた側です。まあそこそこ!! で、右の写真は穴がズレズレです。貫通した方の穴です。
腕が悪いのか、簡易ボール盤が悪いのか?よくこんなにずれたもんですね!!

 






作り直すのも面倒なのでこのまま使います。
で、タイコにケーブルを通して反対側はケーブルのよりをバラバラにしてケーブルの抜け防止にします。で、反対側には3mm程度のくぼみをちょっと作りたかったのですが、勢い余って穴が貫通してしまいました。
まあ、最終的に半田付けが良いんだから、今回もこのまま使用する事として作業続行です。








で、はんだ付けします。電子機器の半田とは違い、ステンレス用を使います。このハンダにはフラックスが無いので別途購入する必要がありますので、注意ですよ!!
ちなみに、半田も電子機器用ではなく、手持ちに60Wのこてがあったのでこれを使います。








ケーブルをタイコに入れて、適当にフラックスを付けます。タイコに半田こてを当てて温度を上げる。60Wもあれば直ぐにフラックスより煙が出ます。ここでさっさとハンダを付けてケーブルを固定します。
ハンダが解けて良いかなと思って半田こてを離しても、ハンダの冷める時間がかかるみたいで、直ぐにはハンダが固まりません。じっとハンダが固まるまで我慢してくださいね。
これがハンダ直後ですが、汚ねーな!!と思っているかもしれませんが、ワイヤーが広がっている方がいいんですよ!!








はみ出たワイヤーも全てやすりで削り落とします。タイコの形の修正もしてあげます。
ケーブルがずれてますが、愛嬌で!!一応これでも使えますから。








予備のキャブでタイコ部分のフィッティングを確認します。ばっちぐぅ〜!!<笑>








では、バイクに取り付けですが、忘れ物が。スプリングですね。ノーマルは35mm程度の物が付いていたので、ホームセンターで同じようなスプリングを購入です。長い物は切ればいいので、このバネでOKです。

 






良い感じに取り付け出来ましたね。
チョークを引っ張らない→引っ張る。動きも良いですし、レバーも途中でも止まるし、操作感は良いですよ。
ちなみに、ワイヤー取り付け前にはワイヤー内にグリスを入れてすりすりしています。

 






最後にタンクを載せて完了。
ケーブルの感じもまあまあですか??特に違和感も無く仕上がりました。これで、カワサキ系のスイッチボックスのチョークレバーが使えるようになったと言う事です。メデタシメデタシ!!

 



ちなみに、GSX-R1100も左スイッチボックスを交換したいのですが、最初にも書きましたがインジェクション化されているので、チョークレバーが消えているんですね。
だから、GSX-R1100にはスティード400用の古臭いチョークレバーを付けようかと。今回の予行練習で作業に問題無いでしょう!!こうご期待??

注意:ケーブルのタイコって、いろいろな所で使われていますが、ブレーキ、クラッチ関係などのケーブルを加工する際には十分注意してくださいね。
   私はチョークケーブルだから自作したまでで、ブレーキ、クラッチ関係だと有無を言わずに購入品を使います。
   まあ、自己責任で頑張ってください!!






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